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2017.12.12

【初級編6】次の一手編2 美濃くずし

今回は実戦によく現れる美濃囲いの
崩し方を取り上げます。
問題 相手の囲いは片美濃囲い
こちらの攻めは2一の龍と持ち駒の角銀
さて、どう攻めるのが良いでしょうか?


答えは

  ↓



6二銀

この手の意味が分かるでしょうか?
相手は同金と取ってきますが、そこで
71角が決め手となります。

後手は9二玉と逃げるしかありませんが
金を取っておいて美濃囲いは崩れました。

美濃囲いをくずす手筋は色々ありますが
7一に角とか銀のような、斜めに利く駒を
打つ狙いの指し方が一番多く使われます。



では次の問題
この局面で、どう指しますか?


答えは

  ↓



7一銀(同金ととれば7一同角成)

龍と角がどちらも7一まで利きが
通っているのがポイント
です。

後手は危なすぎて取れず、
9二玉兎逃げてきました。

問題 ここでどうしますか?


答えは二つあります

  ↓



6一龍(一番速い攻め)

6一龍はいきなりの詰みを狙っています。
同銀と取るしかありませんが、8二金で
後手は9三玉となります。
さて、もう一息。

問題 ここでどう指しますか?
持ち駒の桂がポイント


答えは

  ↓



6六角(まず上の逃げ道をつぶす)

いきなり桂馬で王手じゃないよ。
こうして、まず角て王手をして、玉の
逃げ道をつぶすのです。
後手は8四歩と突いて受けますが、
そこで
8五桂打(なんとこれで詰んでいる)

これで本当に詰んでいます。

ただこれ、先手が桂馬を持っていて、
ピッタリ詰んでいるからいいようなものの、
同じように攻めて、失敗して後手に
上に逃げまくられて、つかまらないという
事になってしまったら大変です。
その意味では、危険な寄せ方でも
ありました。

次に、もう一つの安全な攻め方を
見てみます。
例えば先ほどの途中図とソックリですが
この場合。
今度は持ち駒に桂馬がなく、歩です。

さっきのように、いきなり6一龍と
金をとって攻めていく手順だと最後に
桂馬がないため、詰みません。
さて、問題 上の図で次にどうしますか?

答えは

  ↓



9五歩(端玉には端歩)

「端玉には端歩」というのですが、
じっくり端を突いていくと後手は逃げ場に
困ります。例えば同歩ととると、
先手は同香と取って、後手は9三歩

問題 ここでどう行きますか?


答えは

  ↓



6一龍

上の逃げ道を先につぶしておいて、
決め手の龍切りの呼吸です。

これで後手の同銀に8二金と打って詰み
ちなみに9五歩と突いたときに、後手が
8四歩と逃げ道を作ろうとしてきても

この場合は9四歩の取り込みじゃなくて
6一龍で、同銀、8二金

以下、9三玉に9四歩で詰み。
9四歩は打った歩じゃなく、突いた歩
なので二歩の反則ではありません。


ともかく、端に玉が来た場合には
端歩を突く手が良い手になるケースが
多いので覚えておきましょう。
(注:全部とは限りません)

では問題
9二玉でなくて、9三玉と最初から
逃げてきた場合はどうしますか?
持ち駒が桂馬なら8五桂と王手して
飛車切って7五金という手がありますが
歩ではそうは行きません。
問題:中級以上レベル


答えは

  ↓



9五歩、同歩、9四歩

これだけじゃ、意味がわかりませんね。
ここで後手は同玉と取りますが、
ここで、もう一度
問題 どうしますか?


答えは

  ↓



8二銀成

ちょっと難しいコンビネーションでしたが
これで後手の美濃囲いは崩壊します。
例えばここで6二金寄りと守ったとして、

7二成銀と取れば同金上と取るしかなく
8一龍と桂馬を取ったら美濃囲いが
完全に崩壊状態になります

後手陣、ぶっ壊れすぎて、
どうしようもありません。


ではここまでの学習をふまえて
次の応用問題をやってみましょう。

問題 どうしますか?


答えは

  ↓



4三と(金は、ななめに誘え)

と金を捨てて相手の守りの金を一枚
切りはなすのです。
同金に6二銀と行けば、最初の問題の形

同金に7一角でつぶれてます。

ただし、気を付けないといけないのは
さっき4三とと捨てたところ、4二で
捨てると実はこうはならないのです。
4二と、同金、6二銀まで行っても
4一歩と打って守られて失敗

この局面の後手の4一の歩は
底に打つから底歩(そこふ)といいますが
金の底に打つ歩にはとくに
「金底の歩、岩より堅し」などと呼ばれる

強力な守りの手筋です。こうなっては
底歩のガードにはばまれて、続きの攻めが
遅くなって面白くありません。
それで答えは、わざと4三の場所に捨てて
金を遠のかせたわけです。
金はななめに誘うと、すぐに戻れないので
守りが弱まります。

では4三のと金をとらずににげた場合を
見てみましょう。
例えば5一金と引いたのなら

5二銀と浴びせて、7一角を狙えば良し
同金直、同と、同金、7一角


では問題
6二金と寄って受けたらどうしますか?
(答えはいくつもあります)


答えは

  ↓



一つ目は5三と

同金と、ななめに取らせて6二銀と打てば
後手陣は崩壊の形
「金は、ななめに誘え」

二つ目は 4四角もすごく良い筋

放っておけば6二角成、同金、7一銀
あるいは5三とと寄る手もあります。

三つめは5三銀

同金、同とと進んで、次に6二とから
7一角狙い。後手が7一銀などと粘ってきても、
この場合は5二金とベッタリ打つと良い。

以下、同金、同とで、と金が近づいて
後手は受けようがなくなります。

なお、答え三つ目、5三銀と打ち込む
攻めで、5二銀と打っては7一金と
逃げられて、困るので注意。
5一銀と打つ手はある。


今回の講座は、美濃囲いを崩すための
基本中の基本となる手筋でした。
7一を狙いまくる攻め方を
よく覚えておきましょう♪